最近、チャイも部屋で自分で作るようになった。
シェラカップに水入れて、電熱コイル(タシに借りた)でお湯を沸かし、アッサムティーのティーバッグと砂糖とスキムミルクをどさっと入れて出来上がり。だんだん自給自足化していっている・・・。
それと例のツァンパで朝食。なぜか『サラリーマン金太郎』を読みながら食べる。しかし、残念ながらこの宿には3巻までしか置いてない。
今日もタシの部屋を訪れたら、妹弟子さんがまだ描き途中だった。
「今日も山登りますか?」
と言ったら、
「お前、山好きだなあ」
と言われた。
・・・
もう何も言うまい。
どうやら妹弟子さんと、何らかの関係を持つのは難しそうだ。
ほとんど入れ違いなので、挨拶くらいしかしていない。
今日もドライシェイディングで蓮の花やサークルに立体感をつけていく。
ようやく金の扱いにも慣れ、蓮の花の縁取りは殆ど思うように出来た。
ただ、タシが
「どうも輝きがなあ・・・」
とか独り言を言って、後ろのサークル部分にやたら金を重ね塗りするので、あっという間に金がなくなってしまう。
そして、金を更に追加することに・・・。金がなくなったら帰りますけど良いですか?
その後、タシと夕ご飯食べてナムギャル寺まで散歩。
帰りに急に『執着心』に関して熱く語りだす。
タシはたまにこうしてチベット仏教に関して熱く語りだす。
チベタンから聞く仏教の話は面白いけど、たいてい同じ話しの繰り返しになり、異常に長くなるときがあるので注意が必要だ。
ただし、注意していても何も変わらないので、結局最後までお付き合いする。
タシの話の要点は
■この世界の現象にはすべて理由がある
■この世界はすべて何かに依存しており、独立したものはない(仏教ではこの状態を「空」と言います)
■心の中から常に悲観的感情は排除しなくてはいけない
ということです。いつも。
そのくせ、タシも結構ネガティブ・シンキングに翻弄されているから、憎めないんだろうなあ。
タシはネパールに行った事があると聞いたけど、タシのパスポートはどこの国のものなんだろうか?と考えてしまった(多分インドなんだろうが)。
自分の国が無い。
そんな状況でも、悲観的感情のすべてを排除できるものなのだろうか?
タシはいつも
「快適か?」
とか、
「楽しんでいるか?」
と聞いてくる。
この国にいるチベタンは本人、またはその親が必ず亡命という悲しい選択をしている。
それでも、なお、明るく、他人を気遣う姿勢を見せるチベタンたちを心から尊敬する。
だから、別に山に登れといわれたら、それが快適でなくても登ります。
そして日本のことを少し思い出します。
サラリーマン金太郎は日本語版だったのですか?
インドのサラリーマンって日本より元気ですか?
ところで11日の参院選は投票しないのですか?画伯が帰ってくる頃には消費税が10%になっているかもしれないですよ…。(低所得サラリーマンには、またまた厳しい!!)
投稿情報: キド | 2010/07/10 02:43
おいらも悲壮的感情を排除できるようにしなきゃあかんな(^^;
ちなみに山登りは毎日の帰宅が山登りだったりします(爆)
投稿情報: to-y | 2010/07/10 21:16
>キドさん
さすがにヒンディー語版は読めません(笑)
こっちではサラリーマンと呼ばれる類の方にはあったことがありません。なんかアジアの男どもは昼間っから何もせずぶらぶらしているイメージしかありません(笑)
>To-yさん
すばらしいところに住んでますね(笑)
この町はどこに居ても山の中のようなもんですが…
いつでも楽観的に居るのが一番。気持ちの切り替えを早くできるようになりたいものです。
投稿情報: aoy | 2010/07/10 22:51