今日のタンカは朝7時半からというラジオ体操並みの時間にスタート。
その後9時からold womanさんが来て、私は椅子からタシのベッドの上に移動。
old womanさんは
「あの筆どこ行った?さっきあなたに渡したよね?」
とうるさいタシに、
「いつも私のせいにする。まるで私の子供みたい!」
と、若干切れつつ13時に帰っていった。
それと入れ替わりにイスラエルの妹弟子さんがやって来た。
しばらくすると、タシが、
「ちょっとミルクを買ってくる」
といういつもの言い訳をして町に行ってしまった。
妹弟子さんから、
「おいくつなんですか?」
と聞かれたので教えると、なぜか超びっくりされ、
「25くらいかと思った」
と言われた。
・・・いくらなんでもありえないだろ。
それともイスラエルの25歳はこんななのか?
「仕事は何してたんですか?」
「写真屋で現像とプリントしてました(うそ。本当はトラブル対応が主だがめんどくさくてそう言った)
写真が趣味なんで・・・そうだ、ついでにタンカを描いているところを撮らせてくださいよ」
・・・自然だ。我ながら自然な流れでお願いできた。
「どうぞ。私、カメラ持ってないから写真もらえますか?」
それで写真を撮らせて頂き、ついでにメールアドレスももらいました(もちろん写真を送るためです。他意はありません)。
タシが帰ってくると、外でなにやら拡声器で叫んでいる人たちがいる。
まーた変な寄付のお願いか、中国の悪口か?
と思っていると、タシが、
「昨日、ラダックで洪水があって100人以上の人が亡くなった。沢山の人が家を無くしたと言っている」
と、翻訳してくれた。
「メインスクエアで寄付を募っているらしい」
と言うので、寺にお祈りに行く途中で寄ってみた。
手書きで
「寄付をくれ ラダックで大災害」
と書かれた模造紙を貼り付けた長机が出ていたので、大奮発して100RPを寄付した。
寄付を受け取った男性が、
「名前は?」
と言うので、
「おばやし」
と名乗ると、
「はい!おばやし100RP!」
と、隣に座っている2人に叫び、書記的な人がノートになにやら書きつけ、マイクを握ったおばちゃんが、
「この金持ちのおばやしという日本人が、なんと100RPもの大金を惜しげもなく寄付しました!」
と、チベット語なのでさっぱり分からないながらも、多分こんな感じのことを言っていた。
それより!
日本でも「こばやし」だの「おおばやし」だのと98%くらいの確率で間違われる名前をこのおじさんはよく一発で正確に言えたな!
うーんすばらしい耳をお持ちだ。日本人にはぜひ見習ってほしい。そうしないと、電話で名前を言うとき、2回に一回は「こばやし」のままスルーしてしまうことになるんです(実話)。
今日はタンカを休みなしで7時間半ぶっ続けで描いた。
月曜にデリーに行きたくてしょうがないタシが、急にスパルタと化し、
「明日で終わらせる」
と宣言しているためだ。
えーと、あと金全部をポリッシュして、下のお供物のアウトライニングとシェイディングして、つめを全部シェイディングして、仏陀の顔を描いて、失敗したところと汚れたところを全部修正して…
終わるのか?もしかして徹夜とか言わないだろうなあ…と、心配していると、
「まあ、時には終わらないこともあるよ。勉強したってことが重要だから」
と言い出した。
タシさん!!!