最後の日に限って50日間通い続けたネットカフェが完全に停電しており、仕方無くwifiカフェでiPhone使って更新してます。
ダラムサラ最終日はやっぱり大雨。雨季+雨男滞在中のパワーは計り知れない。
御迷惑をお掛けしました。明日からはデリーが雨季に入るでしょう。
今日は睡眠時間4時間で、7時からタンカの最後の仕上げ。 多分、本人でないと全く判別出来ない箇所にちまちまと筆を入れて(それでも3時間掛かった)、やっと納得の完成となった。
合計38日、198時間。
今まで一枚の絵にこんなに時間を掛けたことは無かった。当たり前だけど。
完成品を大事に巻いて筒にしまった段階で、タシが、
「ああ、ここの線あとで入れといてね」
と言った。それ、今言うか〜? で、入れるって何処で?
急いであちこち世話になった店に挨拶回り。
大抵、
「次は何時来るの?」
と聞かれるが、うーん、多分次の会社を辞めた時ですかね(笑)
最後に買っておいたカタという白いスカーフを持ってナムギャル寺に行き、毎日手を合わせていた千手観音にそれを捧げて来た。
カタにはお祝いやお別れの際に送る物で、通常は相手の首にかけるのだけど、仏像や高僧に献上する時も使用する。
幸い親類の病気は平癒したので、その御礼と今まで50日間の旅の無事と、タンカが完成した御礼をした。
この町に来て、偶然にもGAKYIでタシの貼った広告と出会い、しかもそのタンカがまさに自分の望んでいたトラディショナルなタンカだったという幸運。
タシ曰く
「GOOD KARMA」
と言うことだけど、確かにこれがカルマによって導かれたものならば、間違いなく私は、
「GOOD KARMA 」
だったと思う。
タシはどうしようもなく女好きで、子供みたいに自己中心的なところもあったけれど、これだけは間違いなく言える。
彼は「かみさまを描く手」だった。
たった2ヶ月足らずの日々だったけれど、本物の「かみさまを描く手」に巡り合い、触れ合うことができたというのは、ノープランでここに来てしまった自分にとっては正に奇跡に近いことだったと思う。
彼の描くタンカは、土産物屋で売っている物ではなく、寺院にこそあるものだったと確信できる。
できれば、人が1mmの狂いも許されないような場所のアウトライン中に、
「SHE IS NICE,BODY IS ALSO NICE・・・LOOK、LOOK」
とか言って邪魔するのだけは止めたほうがいいと思う。本当に。
そろそろOLD WOMANのお弟子さんが本気で切れるよ。
あとバスの出発まで1時間。最後の最後、寺にいると急に晴れ渡り、コルラできたことに感謝!
さようなら、ダラムサラ。
タシとの旅はもうちょっと続くのだ。
あ・・・完成したタンカを撮るの忘れた。