タンカスクール2日目。
今日は仏陀の全身坐像だ。全身像は楽しいけど時間がかかる。
何しろ腕の長さが6ユニット腿が12、膝が2、足が4、指が2、手首の幅が4、足首が4.5といった具合にひとつひとつの細かいサイズやフォルムが細かく決められているので、ゆっくりと時間をかけて描いていかないといけない。
フォルムに関しては指先をビミョーの反らせたりとか。
その後、キャンバスを張ったり、キャンバスの下地を塗ったり。
もう、普通に張りキャンバスとかじゃダメかね。意外に面倒な作業。
キャンバスの下地は膠に何とか言う壁とかに使う白い粉を混ぜて作る。
ちなみに混ぜるのは「手」で混ぜる。ダマがなくなるまで根気よく。
これって攪拌器とかで混ぜちゃダメなのかね。
それより膠に手を突っ込んじゃやばいんじゃなかったっけ?もう知らんけど。
それから布に下地を浸してごしごしと表裏に塗りこんでいく。
これも今ではローラーとかを使うらしいが、タシはこっちのほうがいいらしい。アナログだなあタシは・・・。
ちなみに今日はタンカを書いてる最中から、
「今、彼女はいるのか」
「いないですけど、何か?」
「今まで何人と付き合った」
「○人ですが、何か?」
「一番長い子は何年付き合った」
「あのー、その書きかけのタンカは進めなくていいんですか?」
「そのうちの一人を譲ってくれないか?」
「タシさん!?」
ってな具合で、はっきり行って集中できないんだよなあ。
絵を描いているときは完全に集中したい性質なんだけど私。
今日は5時間も居てしまった。
その後タシに誘われてナムギャル寺の周りのコルラ道を散歩した。途中の景色のいい岩の上に腰掛けて、仏教の話をした。
タシいわく、誰にでも(ムシにも動物にも)幸せになりたいという願いがあり、手助けができるならお互い手助けをし、できないなら祈ることが大事という。
仏教には3つの段階があり、ひとつ目は聞くこと、2つ目は考えること3つ目は瞑想することだそうだ。瞑想し、悪い考えを追い出していくこと。そのために良いものと悪いものとを見分ける良識(というのかな?なんて訳すかよくわからん)が必要だと。そのステップ・バイ・ステップで誰でも仏陀になれるポテンシャルを持っているのだと。
そんな話をした後に、
「こないだクリケットを見に行ったら、セクシーなおねえちゃんがチアガールをしていてサイコーだった」
とか言うから・・・
タシよ、説得力ねえなあ。
結局その後、8時くらいまで付きまとってきた。
あの、タシさん、あの描きかけのタンカはいいんですか?
そんなわけで疲労で死んでます。
明日はタシとサッカーを見る約束をした。
なんか中学時代の技術家庭でやった製図の授業を思いだしました。頑張って画伯として帰国して下さいね。
投稿情報: キド | 2010/06/24 01:44
コメントありがとうございます!
>キドさん
確かにそっちに近いですかね。
画伯の道遠しです。
投稿情報: aoy | 2010/06/24 13:49
修行というよりは、マダムの井戸端会議の片手間に描いているみたいな?(^^;
敬虔な絵画ゆえに、もっと厳しい指導がはじまってくるのかと思いましたら、拍子抜けな感じですね(苦笑)
でも、まぁ日本の政治家さんは、もっと説得力ありませんね(爆)
投稿情報: to-y♪ | 2010/06/24 22:10
>to-yさん
いや、タシが単純に女好きなだけです…
投稿情報: aoy | 2010/06/26 00:58