このマジュヌカティラの宿のベッドには、毛布がついている。
このくそ暑いデリーでいったい誰が毛布なんて使うんだ?と思ったが、判明致しました。
私です(笑)
一昨日、ネットでBLOGを更新しているときから、何か胃の辺りがおかしいなあ、と思っていたが、真夜中にあまりの強烈な吐き気で目が覚め、それから朝までトイレと部屋を行ったり来たり。
上からも下からもあまりにとめどなくいろんなものが出てくるので、
「これは食あたりに違いない!」
と、サルモネラ菌とかボツリヌス菌とかの方面を疑ったのだが、違いました。
明らかに高熱による胃腸の機能停止です。
しかも外気温が40度くらいあるので、ちょっと位の熱では気付かなかったものと思われ、おそらくもうその日の早い段階で体調に異変をきたしていたものと思われる。
その上、大雨に打たれ、タシを見送るために濡れた服のままで数時間いたせいかもしれないし、さらにファンの威力を最大にしたままで寝てしまったせいかもしれない。
昨日の朝の段階では、まったく立ち上がることもできず、幻覚なんだか夢なんだかよく分からないものを見続けてまったく眠れない始末。
体はここ数日の疲労で睡眠を要求するのだが、胃が許さない。
決死の覚悟で(部屋が5階にある)、水だけは買ってきたものの、それ以上のことは全く不可能だった。
毛布に2重に包まって、ひたすら回復をいろんな神仏に見境無く祈った。
こんなことはここ7、8年無かった。やっぱりデリーか。魔窟だなここは・・・。
そんなことより、心配事がひとつ。
もうすでに東京行きの航空券を取ってしまっていて、それが翌日の便だということだった。
正直、昨日の朝の段階では翌日のフライトに乗るのは絶対に不可能だと思われた。しかもキャンセルに行く気すら起きず、フライト代を無駄にして別の日に変更するしかないか・・・と半ばあきらめていた。
こういうときに限って一人はつらいなあ。
ところが午後になると、腹の具合が収まってきて、夜には熱はまだだいぶありそうだったけれど、
「明日、大丈夫じゃないか?」
と思えるほどにまで回復した!
いったいどの神仏が聞き入れてくれたんだろう?
今日も万全を期して、チェックアウトの時間を無視してぎりぎりまで部屋でのんびり過ごし、今になってようやく動き出したというわけです。
正直、だいぶふらふらするけど、これなら帰れないわけではない。
しかも、2日間寝込んだせいで、金が有り余っている。
これならここから空港までタクシーで行けそうだ。
まったく最後まで無事にはすまない旅だった。
もうこれ以上は何も無いよね?
そう信じたい・・・。
旅の終わりの余韻も無く・・・まあ、それもこの旅らしいか。
いずれにしてもこれから空港に向かいます!
ちなみにデジカメのSDがウイルスにやられて、画像を取り出せなくなってしまった・・・。
元写真屋にあるまじき失態(笑)